ジャンクション

悪性リンパ腫となった女の闘病記とか日常のなかで思ったことを綴る。

本日で6コース目が終了。

悪性リンパ腫と診断されて治療すること早4ヶ月。

6コースの化学療法を経て一旦治療が終了しました。

あんなに気が遠くなるかと思っていた6コースがすべて終了して時間というのはあっという間だなとぽかーんとしました。

来週に検査を受けます。検査次第で寛解抗がん剤2コース追加という選択肢にわかれます。寛解がいいです。抗がん剤2コース追加はキツい。身体が持つのか自信がない。いや、追加されたらやるけど。まだまだ生きてやるよ。主治医に匙を投げられない限りわたしは生きますわよ。

わたしのびまん性なんちゃらは抗がん剤が効きやすいらしいので寛解を信じてます。でも抗がん剤2コース追加という結果もありうるので信じすぎずに最悪の場合も考えておきます。

入院しているときにね色んな患者さんに出会いました。なかには連絡先を交換した人もいる。わたしはなかなか自分から言い出せないでそわそわしていたら向こうから「連絡先交換しようぜ★」と言ってくれて嬉しかった。
前向きでユーモアで素敵な人たちばかりだ。そして芯が強い。

「頑張りすぎないように頑張ろうね」

「残りの人生楽しく生きましょう」

「もう貴女は戻ってきちゃ(入院したら)駄目だからね」

色んな言葉をいただいた。
わたしの癌は中年から高齢者がなりやすい。まだギリギリアラサーのわたしがなるのは珍しいのだ。
だからこそなのか、患者さんたちはわたしのことを可愛がってくれた。
結婚している人、シングルマザーの人、シングルの人、色んな価値観の人に出会い、色んな人生に触れられた。

こんなこと病気しなきゃ経験できなかったと思う。人の数だけ人生があって人の数だけ考え方も違う(なんか某こいずみさんみたいな言い回しになってしまった)

あとなんかね、気づいたことがある。
みんなとても真面目な人だった。あと世話焼きの人も多い(わたしは違う)
だからみんな付き合いやすい人たちだったのかな。

あとショックなことが。6コース目で同じ病室になった80代の人とね時々外来を散歩していたんだよ。滅茶苦茶しゃきしゃき階段歩いているのにねわたしなんてゼーハーゼーハーしながら階段上っていたのよ。80代の方より体力ないってどういうこと!?と自分にショッキングだわさ。

「わたし元々足が早くてねちっちゃいころ友達に一緒に帰ろうと言ったら○○ちゃん歩くの早いからやだ!って言われちゃってたの( ・ω・)」
「( ;´・ω・`)」

その方がなんだかとても可愛らしくてわたしは結構声をかけてはお散歩に誘った。朝の外来は暗いからこわいって言ってたからわたしがついていこうという余計なおせっかいを焼いたのだ。

その方は生きてて八十数年よくこんなに心が綺麗でいられるなと思った人だ。無垢とか人を疑うことを知らない人だった。そしてだいぶ世間知らずである。本人も自覚している。人が良すぎて心配になるほど。
退院する患者さんに「また来てね(*´∀`*)ノ」と言い看護師や患者に総突っ込みをされたりナースコールの存在がわからず「看護婦さん探しにいってくる!」と直接呼びに行こうとしたりとなかなかの天然ボケさんである。
あと誰も笑顔をみたことがない主治医(わたしの主治医とは別の人)を笑顔にさせた唯一の人らしい。
そうなのだ。この人は人を笑顔にする天才なんだなと思った。
だってわたしも自然と笑顔になるもの。
別れ際に、その方は涙ぐんでいた。

「あなたにはまた来てねなんて言わないよ。もう来ちゃ駄目だからね」

病院にまた来てね、はみんなに言ったら駄目よ(^q^)

なんて突っ込みを忘れ、わたしも涙が出そうになるのを隠して退院した。

なんだか色んな思いがこみあげて涙を流しながらこの記事を書いているわけですが。

色んな人から「あなたはしっかりしてるね」「やさしいね」と言われたけどわたしはしっかりしてないよ。駄目なところ沢山あるし仕事の引き継ぎろくにしないで入院しちゃったし色んな人に、家族に、友達に沢山迷惑かけてきた。

でもそんなわたしに言いたいのは

「よく頑張ったね」

って。自分に花丸あげたい。
まぁ、血液の癌に「完治」って言葉はないから長い付き合いになると思うけれどとりあえず一旦、終止符をつけさせてほしい。早くお寿司や馬刺や酒がのみたい。

わたしは色んな人に支えられ、助けられ、応援されてここまで頑張れました。

本当にありがとうございます。
ほんと応援がなければ心折れてたし廃れていたしネガティブ引っ提げていたと思う。

大事なことなので二回言います。
本当にありがとうございます。

あとね教えられたことでね

「笑顔でいれば自然と人が寄ってくるんだよ」

「子供ができたらね一日一回でもいいから抱き締めてあげて。子供がどうしてグレるかわかる?親の愛情不足だよ。子供は親に愛されてるってわかってたらグレることはないんだから」

なんだか色んな立場の人から色んな言葉をいただけた。子供がいないからわからんけど色んな人生を歩んだ人のなかで生まれた言葉がたくさん。

なにが言いたいかわからなくなってきたけど書きたいことを書いてみた。

とりあえず検査まではゆっくりしてます。

ではまた。