ジャンクション

悪性リンパ腫となった女の闘病記とか日常のなかで思ったことを綴る。

1コース目その1(闘病日記)

ブログに記録残すならメモ取ればよかったのにズボラすぎて全然記録してないです。はい。メモできる冊子もらったのにさぁ、活用してないなんて宝の持ち腐れだよ。本当。だはは。

はてさて。なので私の覚えている限りを綴らせていただきます。

レッツスターティン。なんちて。


びまん性大細胞型B細胞リンパ腫ステージ2です。
主な治療は化学療法(通称ケモっていうらしいですよ)。いわゆる抗がん剤治療です。なんて得意気に話してますが私もまだまだ勉強不足なので間違いがありましたら遠慮なく突っ込んでください。

抗がん剤治療は1コース=3週間とのこと。
限局期である私は6コース行います。これを書いている時点では3コース目まで終了しています。

純自身、骨髄検査の結果が悪ければステージ4(進行期)でした。ステージ4だからといって末期とは限らないとのこと。

私のなかで抗がん剤治療って毎日やるものだと思っていた。毎日点滴指してベッドに寝たきり、そんなイメージだった。
それを主治医の先生に話したら

「毎日したら死にます」

と言われた。

私の治療は点滴の抗がん剤と飲む抗がん剤を使う。
1週間入院、2週間自宅療養を繰り返す。
初めての抗がん剤治療のため今回は3週間きっちり入院するとのこと。
理由は抗がん剤の副作用がどう出るかをみるためと治療のなかで使われる抗がん剤のひとつに私の命を脅かす強い抗がん剤があるから。それを慎重にやらなければいけないから。

抗がん剤は強い薬だから正常に動いている内蔵や機能もダメージを受けるらしい。
だから生理も止まる。
でもいつ止まるかは個人差があるとのこと。現に私はまだ生理がきている。遅れてはいるけど。
不妊になる可能性があるから若い人は卵子を保存する方法があったらしいんだけど私はもうそんなことやってる暇もなく治療が始まっちゃいました。

腫瘍崩壊症候群。詳しくは下記のリンクへ。
https://ganjoho.jp/public/qa_links/dictionary/dic01/shuyohokaishokogun.html

私が発症するかもしれない重篤な副作用。
私の左足の付根の腫瘍は最終的に10cmちょいありました。
腫瘍が大きければリ発症スクは高くなるとのこと。
ビビりすぎて泣きそうになった。

母と一緒に先生の話をきいてから母とわかれた。
わかれる前に母は私の写真を撮った。

純、生まれて初めての入院。
まさか初めての入院ががん治療だとは思わなかった。

病室は四人部屋である。新型コロナウイルス感染対策で全員カーテンがしてあった。だから同室の方がどんな顔をしていてどんな方なのか全然わからない。
ある意味気が楽なのかしら。
悲しいかな。病院にはWi-Fiがついていなかった。でも私は無制限なのでWi-Fiがなくても使い放題なのがよかった。

初日は口腔外科にかかった。抗がん剤治療で口腔内の状態は重要とのこと。だから入院の度に受診している。だから虫歯とかがあれば治療しなければいけない。
私は下の歯に親知らずが二本ある。この親知らずがあると抗がん剤治療のときに足を引っ張ることとなる。
ずっとかかりつけの歯医者で
「親知らずどうします?抜くなら大きな病院に紹介状だしますよ」
「痛くないしまだそんなに出てきてないからいいです!」
何年もすっぽかしてきた親知らずの抜歯。抜けばよかったと何度も後悔することをこのときの純はまだ知る由もなかった。

これを読んでる方で親知らずを抜こうか悩んでいる方は抜歯できるときに治療することをおすすめします。じゃないと私みたいに「過去の自分、ほんと馬鹿」と泣く羽目になります。なんでも悪い芽はすぐ駆逐が一番。

そんなこんなで抗がん剤1コース目スタート。
飲む抗がん剤ステロイド剤です。滅茶苦茶苦いです。顔が思わず名探偵ピカチュウのあのシワシワ顔のようになります。
主治医の先生が点滴針を刺します。一回刺すと数日はそのままにできるとのこと。24時間ずっと刺しっぱなしで腕に違和感です。
吐き気止めを打ってもらいました。
現在の抗がん剤治療は昔よりもだいぶ良いらしいです。吐き気止めなど事前に防げるものを防ぐ。バフをかけた状態で挑むのです。
だから抗がん剤治療の経験のある知人たちが「今の治療は昔なんかよりもだいぶよくなってきてるよ」と口をそろえて言ってた。
抗がん剤のひとつに赤色をしたものがあった。それは漏れると血管が腫れたり壊死するからこれ流している間は絶対に動いちゃダメだと口を酸っぱく言われた。

血管が壊死する。

なんてワードを初めてきいた。

そんなこんなで一通りの抗がん剤が終わった。
私はその後、普通に夕飯を全部食べた。
これが間違いだった。
事件は起きた。

「うぇぇぇぇぇぇぇ…!気持ち悪いいぃぃぃぃぃぃ…!」

猛烈な吐き気に襲われた。夕飯が全部出てきそうだった。
のたうち回った。あまりの嘔気。吐きたくても吐けない。いっそ吐きたい。吐かせてほしい。
悶えた。(;´Д`)ハァハァこんな顔でベッドをゴロゴロしていた。限界すぎて看護師さんを呼んだ。
「吐きそう…」
と言ったら慌てて吐き気止めを打ってくれた。
楽にはなったがそれでも吐きそうだった。ずっと悶えていた。
夜中、また看護師さんを呼んで
「吐きそう…」
と訴え、吐き気止めを打った。
気持ち悪いけどなんとか耐えられた。
寝れたけど寝れてない。
そんな感じで一日目が終わった。

3コース目は吐き気こそあったけどだいぶ耐えられた。なぜなら食事の量をあらかじめセーブしていたから。1コース目の私はそんなこと知らなかったから

朝御飯のときだった。
ご飯やおかずの匂いで吐きそうになった。全然食べれなかった。なんなら視界にいれることすら嫌だった。
そんな状態が続いたから私は常食から化療食に切り替えた。化療食とは匂いが少ない、口のなかが染みないなどに配慮したものです。抗がん剤の副作用に口内炎、吐き気、味覚障害などがある。できるだけダメージが少ないような食事である。
冷奴や茶碗蒸し、サラダ、卵焼き、酢の物などなど。

もうひとつ、事件がおきた。
生理がきた。
そのときはとくに気にしなかった。夜までは。

その日の夜
口のなかが段々痛くなってきた。
私は生理になると歯茎が痛くなります。私は思い出す。
親知らずのことを。
親知らずが埋まっていると抗がん剤の治療時に痛みだすと。
夕飯があまり食べれなかったので自販機で買ったゼリーを食べたら
猛烈に口のなかが痛んだ。
叫びそうだった。涙目になった。
段々と歯茎だけではなく喉が痛くなり下腹部も痛くなり吐きそうになりからだ全身は重く眠れない。24時間水分の点滴しているからトイレも近い。
眠れたけど眠れてない。
朝看護師さんに「朝を迎えられないかと思いました」と半べそかきながら訴えた。

初回で生理と抗がん剤治療のダブルパンチ。たぶんレアケースなんじゃないかな。本当何度も「誰か私を殺して」と願った。

初回治療のみ水分の点滴を24時間をしていた。それを数日続けた。常に水分が入っているからトイレとおともだちである。夜中、何回もトイレで起きてしまいこの水分の点滴を打っている期間は常に寝不足だった。日中に昼寝もしたけど常に眠かった。

あんまりぐだぐだ書くとちょっとあれなのでここからは箇条書きで書かせてください。初回で私が経験した副作用です。
・吐き気
・親知らずによる歯茎の腫れ
・便秘
・頭痛
・胃痛
・下腹部痛
・薬疹による発疹
・脱毛

今日はここで区切ります。2に続く。